治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.53】予防的な意味合いで治療した患者様

患者様

50代 男性

2023年2月治療 治療から約5か月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(L2/3,3/4の椎間板)に椎間板ヘルニアが認められます。

L1/2~5/sの5椎間には椎間板変性が認められました。

治療前の経過について

20年前    定期的に腰が痛くなり、1週間程度歩けなくなることもあった。

2023年01月  洗顔の際に腰を前かがみにしたところ腰にズキッとした痛みが出る。その後痛みで寝ることが出来なかった。

整形外科を2つ受診したところ、1つは様子見。もうひとつは内視鏡手術を提案された。

治療時痛みは無かったが患者様検討の末、当院で治療の運びとなる。

治療について

治療は椎間板のL1/2、2/3、3/4、4/5、5/sの計5椎間に対して、セルゲル法を行いました。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前1111
治療から1週間後5000
治療から1か月後1000
治療から3か月後1000

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、腰が重く痛い感じがする。

1か月経過時、腰が少し痛くなることがあるがそれ以外は順調。

3か月経過時、痛みレベルは変わらないが、悪化していないので安心している。

今回の患者様は、治療前から痛みは無く予防的な意味が大きい治療となりました。

画像所見上では、椎間板ヘルニアが認められるため2023年の1月の痛みはそこが原因ではないないかと考えられます。

全椎間板に治療を実施したので、今後痛みの再発が起きないように椎間板が修復していくを願っております。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹